オルビイス地球儀はイタリアの工場で製造しています。
オルビイスはイタリアのテクノディダティカ社(以下、「TDL社」)に地球儀を作ってもらっています。TDL社の工場はイタリアのフィレンツェにあります。
工場の外観
こんなところで作っています。
TDL社は地球儀づくりで世界初の技術を持っています。
TDL社は世界70ヶ国以上の国や地域に地球儀を提供している地球儀メーカーです。
地球儀づくりの歴史は古く、世界ではじめてプラスチックを丸めた地球儀を商業生産しました。この製造方法「成形技術」をバキュームフォーミングと呼んでおり、TDL社がこの技術を世界ではじめて実用化したのです。
プラスチックの紙を丸める?
「プラスチックの紙」という言い方をしていますが、実際はプラスチックです。
紙のように薄いプラスチックのシートに地図を印刷します。
あまり想像がつかないかも知れませんが、
実はプラスチックに印刷をするのは簡単ではありません。
特に、この地球儀に使う地図の場合、後で熱を「加えて」、「引き伸ばす」作業があります。
おまけに、地図の場合、単色ではなく、美術印刷のように沢山の色を使わなければなりません。
優れた印刷技術を持っている日本でも、商用でこのような特殊な印刷をできる会社はありません。(需要がないため)
TDL社は、そうして特殊な技術で印刷した地図を丸めて、地球儀の半球を作るのです。
この丸める技術も大切で、技術が未熟だと地図がゆがんでしまいます。
新しい地勢図「GIS」
テクノディダティカ社(TDL社)は地図の開発に力を入れています。
平面地図の業界と比べ、地球儀の業界はデジタル化はなかなか進まなかったのですが、TDL社はデジタル化にもいち早く取り組んでいます。
2009年には、すでにGIS地図の地球儀を販売しています。
GISをおおまかに説明すると、GISはデジタル技術であり、地図をつくる優れた技術の名前です。その技術を使って作られた地図には、「GIS」というブランドをつけて販売しています。
なお、オルビイス地球儀の地勢図は全てこのGISによって作られています。

GISの地勢図